お墓に使われる石の産地は国産？外国産？墓石の種類を写真とともにご紹介
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大切な人がこの世を去ったとき、その思い出を永遠に刻む場所として、お墓は特別な存在です。お墓の建立は、故人への深い愛と尊敬を表す手段の一つであり、その美しさと質は感情を込めて選ばれます。しかしながら、お墓に使われる石材はどのようなものなのでしょうか。
お墓参りに行った際、周りを見てみると実にいろいろな石がありますよね。そんな種類がたくさんある墓石ですが、その産地はどこか気にしたことはありますか？
今回のブログでは、お墓に使用される石材の主な産地と石種について、実際に建てた建墓写真とともにご紹介します。
〇国産と外国産の石材の違い
お墓の石として使用される御影石は、実はそのほとんどが外国産です。その中でも、中国産が一番使用されています。
・国産の墓石
では、国産の石材はというと、日本国内でも御影石の採掘は行われており、福島県や岡山県をはじめ、全国多くの産地が存在しています。日本産の御影石は高品質で、美しい光沢と耐候性を持っています。国産の御影石は伝統的な墓地や寺院で使用され、高級な墓地や墓碑に好まれます。その品質と美しさから、価格も高めに設定されていることが多いです。
・外国の墓石
一方、外国材はというと、中国、インド、ノルウェー、ベトナムなどの国々からも御影石が輸入されており、これらの産地で採掘される石材も広く使用されています。外国産の御影石は一般的に国産材よりは価格が比較的低い傾向があり、コストを抑えたい場合に選択されます。その中でも、中国産やベトナム産の御影石は安価の傾向があります。品質は石種によって異なりますが、墓石として使用する上では、安価だからと言って極端に壊れやすい・割れやすいといった問題はありません。
御影石の価格は産地、品質、サイズ、加工などに依存します。国産の高品質な御影石は一般的に高価ですが、外国産の石材はより幅広い予算に対応できることがあります。選択肢を検討する際には、亡くなった人の好み、予算、石材の耐久性、デザインの要件などを考慮して、最適な選択を行うことが重要です。
〇中国産の墓石
中国産の石材は、お墓や墓石に広く使用されています。その主な理由は、その比較的手頃な価格と品質のバランスです。中国から輸入される石材は、多くの場合、美しいデザインと組み合わせて、予算内で素晴らしい仕上がりを実現するのに適しています。一般的に中国石は、白系、灰色系、そしてピンク系などさまざまな色があり、選択肢が豊富です。
石種は、G623、G654、G663、G688、AG213などがあります。
〇インド産の墓石
次いで、インド産の石材がよく使用されます。特にインド産の黒系石材は、その深みのある色合いと美しさで知られています。インド材の黒御影石は、高級感と品質を追求する方に人気があります。インド産の石材は一般的に価格が高めであるため、予算に合わせて選択する必要があります。世界一赤いといわれる石もインド産です。
石種は、クンナム、MU、M10、アーバングレー、ニューインペリアルレッドなどがあります。
〇ベトナム産の墓石
お墓や墓石に使用される御影石は、通常、中国産やインド産のものが一般的に使用されてきました。しかし、近年、新たな選択肢としてベトナム産の御影石が注目されています。ベトナム産の御影石は、その手ごろな価格と高品質な仕上がりにより、多くの方々から支持を受けています。
石種は、スーラオホワイト、ベトナム小目、プレイクピンクなどがあります。
〇ノルウェー産の墓石
ノルウェー産の御影石は、きらきらと輝く結晶の美しい色合いが特徴となっています。洋風な雰囲気を持つ魅力的な石目のため、洋型やデザイン墓に向いています。
ブルーパールやブルーアンティークといった石種があります。
〇国産の墓石
日本国内でも、高品質な石材が採取されています。国産の石材は、その信頼性と品質の高さで評価されており、一部の方々には特に重宝されています。国産の石材は、地域によって異なる種類や色合いがあり、地元の石材業者から調達できることが多いです。しかし、国産の石材は一般的に価格が高めであるため、予算に合わせて選択する必要があります。
香川県：庵治石、愛媛県：大島石、岡山県：万成石・北木石、佐賀県：天山石、福島県：浮金石、茨城県：稲田石
おわりに
今回のブログでは、お墓に使用される石材に焦点を当て、産地はどこなのか、国産と外国産の御影石の違いについてご説明しました。ここで紹介した石種はほんの一部です。ご紹介以外にも、様々な産地の、いろいろな石種が存在します。
今はインターネットでも石種を調べられますが、実際に建っているお墓の現物を見ると、写真で見ていたものとはまた印象が変わることもあります。
お墓を建てる際は、ご予算やイメージに合う石はどれか、石材店のスタッフにぜひご相談してみてください。
監修者情報
渡辺裕
（わたなべゆたか）
1984年生まれ。千葉県松戸市育ち。実家が石材店のため、幼い頃からさまざまなご家族様の供養に触れて育つ。大学卒業後は法人向けソリューション営業に従事し、その後当石材店に勤務。多くのご家族様のお墓の建立に携わり、2017年に4代目店主として代表取締役に就任。終活に関する資格を多数所有し、幅広い知識と経験でお客様に寄り添ったサポートを心がけている。
有限会社 千代田家石材店／代表取締役
一般社団法人 日本石材協会／認定 お墓ディレクター 2級 認定番号 21-200080-00
一般社団法人 終活カウンセラー協会／終活カウンセラー ２級
一般社団法人 日本看取り士会／看取り士
一般社団法人 日本尊骨士協会／尊骨士
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