お墓に使用する石材とは?今注目のベトナム産の御影石についてご紹介
お墓は石で作られていることがほとんどですが、その石にはどのような石材が使用されているかご存じですか?
今回は、墓石として使用されることが多い「御影石」とは何か、また、御影石の中でもベトナム産の石材の種類についてもご紹介します。
お墓を建てる際には、石材の選択も大切なポイントの一つです。こちらのブログでは、ベトナム産の御影石がどのような魅力を持つのか、そしてお墓建設の際の選択肢の一つとして、皆さまにご参考いただければと思います。
御影石(みかげいし)とは
「御影石」は、お墓や墓石、記念碑などの石材として広く使用されています。この石材は、その美しい色調や耐久性、加工しやすさから、墓石として長く愛されています。以下に、御影石の特徴と利点をご紹介します。
「御影石」の名前の由来は、兵庫県東灘区にある「御影石(みかげいし)産地」に関連しています。この地域で採掘される高品質な石材が「御影石」と呼ばれ、その名前はこの産地に由来しています。兵庫県東灘区は、特に御影石の産地として有名で、その美しい石材は日本国内外で高く評価されています。
御影石は、主に「花崗岩」という岩石の一種に分類されます。
・花崗岩(かこうがん)とは
花崗岩は地球の深部で高温高圧の条件下で形成された岩石で、非常に硬く耐久性が高い特性を持っています。このため、墓石や記念碑などの石材として広く使用されており、その美しい色調と耐候性が特に評価されています。
御影石は花崗岩の一種であるため、その特性を受け継ぎつつも、特有の色合いや品質を持っています。白、灰色や黒色が一般的な御影石の色調であり、これらの色合いはお墓や記念碑に格調を与え、長い間美しい状態を保つのに適しています。墓地や公共の場でよく見かける御影石は、その高品質な石材から作られています。
ベトナム産の御影石
墓石で使用する御影石は、そのほとんどが中国産やインド産となります。今回は、ここ最近新しく出てきているベトナム産の御影石についてご紹介します。価格は、中国産やインド産よりも安価のため手が出しやすくなっていますが、その品質や石目はどうか、一緒に見ていきましょう。
・スーラオホワイト
石目が大きく力強さを感じる白系の石種となります。比較的安価なベトナム材の中でも、一番価格が低いため、予算を抑えたい方にもおすすめです。
比重:2.611 g/c㎥
吸水率:0.200 %
圧縮強度:152.26 N/m㎡
建墓事例:スーラオホワイト - 八柱霊園の千代田家石材店|松戸市の墓石店 (chiyodaya.co.jp)
・ベトナム小目
スーラオホワイトよりも石の目が細かい御影石です。よく使用されている中国産の623の石種と似たような石目となっています。
・プレイクピンク
かわいいピンク色の墓石となります。ピンクの墓石といえば中国産の663という石種がよく使用されますが、それよりもより安価で、黒い石目の部分がやや多い印象です。
比重:2.613 g/c㎥
吸水率:0.129 %
圧縮強度:163.28 N/m㎡
参考:プレイクピンク - 八柱霊園の千代田家石材店|松戸市の墓石店 (chiyodaya.co.jp)
中国材で人気のグレー系の石種、"G654"の吸水率は0.74%です。(吸水率は、材料が水分を吸収する速度や量を示す指標です。吸水率が高いほど雨水や湿気を多く吸収しするため、数字が小さい方がよい墓石とされています。)
また、インド材の最高級御影石として知られる "クンナム" の圧縮強度は120.36 N/m㎡のことから、
中国材より吸水率が低く、インド材より強度の高い材質となっております。
是非、本製品をご確認ください。
建墓例
【建墓例①石碑・外柵ともに「スーラオホワイト」】
【建墓例①石碑「ベトナム小目」・外柵「スーラオホワイト」】
おわりに
お墓は、大切な人を偲び、その思い出を永遠に刻む場所です。そして、その特別な場所に使われる石材は、感謝と敬意を込めた選択がされるべきです。今回のブログでは、お墓の石材として知られる「御影石」にスポットを当て、特にベトナム産の3つの魅力的な種類についてお話ししました。
御影石は、その美しい外観と長寿命から、お墓や記念碑に利用されています。ベトナム産の御影石は、その品質と色合い、安価な価格などから近年注目を浴びています。
お墓を建てる際、石材選びは大切な決断の一つです。故人への感謝と思いやりを込めて、美しい石材を選び、思い出を後の世代まで残しましょう。お墓の建設や石材選びは、家族と故人への特別な贈り物となります。皆さんが心から満足できる選択を見つけられることを願っています。
ベトナム材についてもっと知りたい方、石を見てみたいという方、どんなことでもどうぞお気軽にお問い合わせくださいませ!
監修者情報
渡辺裕
(わたなべゆたか)
1984年生まれ。千葉県松戸市育ち。実家が石材店のため、幼い頃からさまざまなご家族様の供養に触れて育つ。大学卒業後は法人向けソリューション営業に従事し、その後当石材店に勤務。多くのご家族様のお墓の建立に携わり、2017年に4代目店主として代表取締役に就任。終活に関する資格を多数所有し、幅広い知識と経験でお客様に寄り添ったサポートを心がけている。
有限会社 千代田家石材店/代表取締役
一般社団法人 日本石材協会/認定 お墓ディレクター 2級 認定番号 21-200080-00
一般社団法人 終活カウンセラー協会/終活カウンセラー 2級
一般社団法人 日本看取り士会/看取り士
一般社団法人 日本尊骨士協会/尊骨士
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当社は大正8年に八柱霊園の参道に創業してから100余年。
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