納骨前後で対応OK!墓石への追加彫刻を依頼する際のポイント|彫刻をする意味・内容・時期・注意点について解説

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お墓参りをする人

大切なご家族やご親族が亡くなられた後、墓石にその方の名前や命日を彫る「追加彫刻」という作業があります。初めて経験する方にとっては、「そもそも何をどのように彫るの?」「いつまでにやらないといけないの?」と疑問がたくさんあるかもしれません。

実は、墓石の追加彫刻は難しいものではなく、ポイントさえ押さえればスムーズに進められるものです。また、納骨までに必ず終えなければならないというわけではなく、家族の都合に合わせて行うことも可能です。

このブログでは、墓石への追加彫刻について、何を彫るのか、どんな流れで進めるのか、そしてタイミングについて丁寧に解説していきます。初めての方にもわかりやすい内容を心がけていますので、ぜひ最後までお読みいただき、ご家族にとって最適な方法を見つけてください。

○追加彫刻とは?墓石に刻む意味と役割

墓石の「追加彫刻」と聞いてもピンとこない方が多いのではないでしょうか。ここでは、追加彫刻とは何か、その意味や役割についてお伝えします。

・追加彫刻とは

追加彫刻とは、すでに建てられている墓石に、新たに故人の情報を刻む作業のことです。墓石に刻むことで、故人の記録が残り、次世代の家族や親族にも伝えることができます。

何を彫るのか

  • 戒名(法名)
    仏教の儀式に基づいて故人に贈られる名前です。宗派によって形式が異なることもあります。
  • 名前
    戒名とあわせて、故人のフルネームを彫る場合があります。
  • 命日
    故人が亡くなった日を刻みます。多くの場合は、和暦で記載します。
  • 年齢
    亡くなった時の年齢を「享年(行年)○○歳(才)」の形で記します。

どこに彫るのか

墓石への追加彫刻を行う際、彫刻する場所は墓誌の有無や墓石の形状によって異なります

  • 墓誌
    墓誌がある場合、基本的に追加彫刻は墓誌に施します。墓誌は故人の名前や戒名、命日、享年などの個別情報を記録するために設置されており、多くのケースで墓誌が使われます。また、家族全員の情報を一覧で確認しやすいというメリットもあります。
    墓誌が設置されていない場合は、お墓の形によって以下の場所に彫ります。
  • 石碑の右側面(和型のお墓)
    昔からよくある縦長のお墓を「和型」のお墓といいます。このお墓の場合、右側面に戒名や命日を追加で彫るのが一般的です。もし、右側面全体が彫刻で埋まってしまった場合は、左側面に続きを彫刻できます。
  • 石碑の裏側(洋型のお墓)
    最近見かけることが多い、横型のデザインのお墓を「洋型」といいます。洋型の墓石の場合は、石碑の裏側に追加情報を彫ることが一般的です。

・なぜ追加彫刻をするのか

追加彫刻には、次のような大切な意味や役割があります。

  • 故人を偲び、記録を残すため
    墓石に刻まれた故人の名前や命日は、家族や親族が故人を思い出し、供養する際のよりどころとなります。たとえば、お墓参りの際に墓石を見ることで、亡くなった方の人生を思い返し、心を込めたお祈りがしやすくなります。
  • 供養の証としての役割
    墓石に故人の情報を刻むことは、供養の一環です。仏教や神道などの宗教的な背景に基づき、「故人を大切に祀っています」という家族の想いを形に残す意味があります。また、墓石に情報を刻むことで、後世の人々にも故人の存在を伝えることができます。
  • 文化的な伝統を守るため
    日本では、お墓は家族や先祖代々の歴史を記録する重要な場所と考えられています。そのため、亡くなった方の情報を墓石に刻むことで、家族の歴史が受け継がれていきます。

○墓石に刻む具体的な項目

墓石への追加彫刻では、亡くなった方の情報を正確に刻むことが大切です。ここでは、墓石に一般的に刻む内容について、詳しくご紹介します。宗教的な背景や家族の意向によって多少異なる場合もありますが、以下の項目が基本となります。

・戒名

仏教徒の場合、戒名(かいみょう)は最も重要な情報の一つです。戒名は、生前の名前とは別に、仏の世界に入る際の「仏弟子としての名前」を意味します。
宗派や個々の家族の慣習によって異なりますが、戒名はその方の生前の功績や信仰に応じて与えられるため、故人を表す大切なものです。

  • 仏教以外の場合
    神道では「諡(おくりな)」、キリスト教では「洗礼名」が用いられる場合もあります。戒名に代わるこれらの名前が墓石に刻まれることがあります。
  • 注意点
    戒名は文字数が多い場合もあるため、墓石のデザインやスペースに合わせてバランスよく配置する必要があります。彫刻を担当する石材店と相談しながら決めるのが良いでしょう。

・故人の名前

戒名とともに故人の生前の名前を刻みます。戒名がない場合は、通常戒名を彫るスペースに俗名を大きく刻みます。

  • フルネームか名前のみか
    フルネームで彫る場合が多いですが、中には名前のみの場合や、続柄が記載されていることもあります。これまで彫られているご先祖様の表記に合わせて決めて揃えるのがいいでしょう。

・命日

命日として、故人が亡くなった日を正確に墓石に刻みます。命日を刻むことで、家族や親族がその日を思い出し、故人を偲ぶきっかけになります。

  • 和暦・西暦の選択
    命日を記す際には、和暦(例:令和や昭和など)か西暦(例:2024年など)のどちらを使うかを決めます。
    一般的には、和暦で「令和○年○月○日」と刻むことが多く、日本の伝統や文化を重視する方に選ばれる形式です。一方、キリスト教の墓や横書きのデザインを採用する場合には、西暦(2024年○月○日など)が使われることもあります。
  • 命日と生年月日
    また、通常は亡くなった年月日のみを刻むのが一般的ですが、キリスト教の墓石などでは、生年月日を含めて「生年~没年」と表記するケースもあります。

・年齢

  • 年齢の表記
    墓石に刻む年齢の表記は、「行年」「享年」「満」といった形式や、そもそも「享年」などといった年齢の表記が彫刻されていないなど、さまざまなスタイルが存在します。基本的には、これまで墓石に彫られているご先祖様の表記に合わせるのが一般的です。たとえば、他の故人が「享年○○歳」と表記されていれば、それに合わせた形式で刻むのが適切です。
    また、年齢を表す「歳」や「才」といった漢字も、既存の墓石の表記と統一することが推奨されます。統一感を保つことで、墓石全体の見た目が整い、家族の歴史を一貫した形で記録することができます。
  • 数え年か満年齢か
    • 数え年‥生まれた年を1歳とし、正月ごとに年齢を加算します。
    • 満年齢‥現在一般的な、実際の年齢を指します。

一般的には「享年」は数え年、「行年」は満年齢として表されることが多いですが、どちらで記載するかは地域の風習や家族の意向によります。

  • 記録としての重要性
    年齢の表記は、故人がどのような人生を送ったのかを示す重要な情報です。後世の供養者や親族が故人を偲び、その方の生涯を振り返る手がかりとなります。そのため、正確さとともに、家族や地域の伝統を尊重しながら進めることが大切です。

○追加彫刻はいつ行う?

墓石に故人の名前や戒名、命日などを刻む追加彫刻。そのタイミングについて、「納骨前に済ませるべきなのか、それとも後でも大丈夫なのか?」と迷う方も多いでしょう。ここでは、納骨前と納骨後、それぞれのタイミングでの追加彫刻について、丁寧に解説します。

・納骨前に行うのが一般的

多くの場合、追加彫刻は「納骨式までに終わらせる」という流れが一般的です。

  • 納骨式で完成した墓石を用意できるため
    納骨式では、家族や親族が集まり、故人を供養する重要な場となります。その際、戒名や名前がしっかり刻まれた完成した墓石があることで、参列者が故人を偲びやすく、供養の気持ちを込めやすくなります。
  • 仏教的な慣習にも沿った流れ
    仏教では、亡くなった方を供養する上での「形式」も大切にされることが多いです。納骨式に合わせて墓石を完成させることで、供養の儀式としても整った形になります。

ただし、「必ず納骨前に彫刻を終えなければならない」というわけではありません。時間が足りない場合や家族の事情によっては、無理せず対応することが可能です。

お墓にて納骨式に参加する女性

・納骨後でも問題ない

「納骨式までに追加彫刻が間に合わない」と心配される方もいるかもしれませんが、実際には納骨後に彫刻を行うことも可能です。

  • 時間的な余裕がない場合でも安心
    急いで彫刻を進めると、内容の確認不足や誤字・脱字が発生する可能性があります。焦らずにじっくり考えたい場合は、納骨式後に彫刻を依頼する選択も十分にあります。

納骨後に追加彫刻を行うケース

以下のような理由で、納骨後に追加彫刻を行う方も多いです

  • 費用の調整を優先したい場合
    墓石の追加彫刻には費用がかかります。家計の状況や費用の見通しを立てた上で進めたい場合、納骨後に時間を置いて依頼するのが良いでしょう。
  • 慎重に内容を確認したい場合
    戒名や名前、命日などは故人を偲ぶ大切な情報です。これらに誤りがあると修正が必要になり、手間や費用が増えることも。家族間でしっかりと確認をし、慎重に進めたい場合には、納骨後にゆっくり対応しても問題ありません

○追加彫刻の流れ

墓石への追加彫刻は、以下のような流れで進められます。初めて依頼する場合でも、このプロセスを理解しておけばスムーズに進められるでしょう。

・石材店へ依頼

まずは、信頼できる石材店や彫刻業者を選びます。基本的には、埋葬をお願いする業者にそのまま追加彫刻も依頼することが一般的です。公営の霊園でない限り、決まった石屋に(指定石材店)に依頼をすることが多いです。

・彫刻内容の連絡と確認

次に、彫刻する内容を業者と一緒に確認します。戒名、命日、名前、年齢などの情報を家族で確認し、正確なデータを提供します。彫刻する文字のサイズや配置については、基本的にこれまで彫られている内容と変わらないですが、なにか希望がある場合などは事前に伝えておきましょう。

・彫刻作業

彫刻内容が決定したら、業者が実際の作業に入ります。彫刻作業は通常、墓地で墓石を移動させずにその場で行われます。作業にかかる時間は、内容や環境によりますが、一般的には2~3週間程度が目安です。繁忙期や天候の影響を考慮し、余裕を持ってスケジュールを立てましょう。

・完成確認

作業が完了したら、家族で仕上がりを確認します。彫刻内容に誤字や脱字がないかをしっかりチェックしましょう。完成後、問題がなければ引き渡しとなります。

石材店のスタッフにお墓を見せてもらう夫婦

 

○追加彫刻を依頼する際の注意点

墓石への追加彫刻は、故人の情報を正確に残すための大切な作業です。しかし、彫刻作業を進める際には、いくつか注意しておくべきポイントがあります。ここでは、スムーズに進めるために気をつけたいことを詳しく解説します。

・正確な情報の確認

追加彫刻で最も重要なのは、彫る内容を正確に確認することです。

  • 名前や命日の誤字・脱字に注意
    彫刻内容に誤字や脱字があると、修正が必要になり手間や追加費用が発生する場合があります。特に、名前の漢字や命日の日付などは、戸籍や葬儀関連の書類を基に、家族全員で慎重に確認しましょう。
  • 確認は複数人で
    一人で確認するよりも、家族や親族の複数人で内容をチェックするのがおすすめです。間違いを防ぐだけでなく、家族全員で故人の供養を考える良い機会にもなります。

・墓石の状況の確認

追加彫刻を行う前に、墓石の状態をしっかり確認しておくことも重要です。

  • 古い墓石の場合のリスク
    長い年月が経過した墓石は、風化やひび割れが進んでいる場合があります。新たに彫刻を施すことで、劣化が進む可能性もありますので、事前に石材店に墓石の状態を確認してもらいましょう。
  • 補修やメンテナンス
    墓石の状態によっては、彫刻前に洗浄や補修が必要になる場合もあります。汚れや苔がついている場合はクリーニングを依頼することで、追加彫刻後の仕上がりがよりきれいになります。また、墓石の周りの草が伸びて作業ができないこともあるので、掃除が必要となることもあります。

○おわりに

墓石への追加彫刻は、大切な故人を偲び、その記録を未来へと残す大切な作業です。今回ご紹介したように、彫刻の内容やタイミング、注意点を押さえておけば、初めての方でもスムーズに進めることができます。

焦らずに家族や親族でしっかり相談しながら、故人の想いを形にしていくことが大切です。追加彫刻は、単なる作業ではなく、家族の気持ちを刻む大切なプロセスでもあります。どんなに時間がかかっても、心を込めた供養の形を作ることが、何よりの供養となるでしょう。

不安や疑問があれば、信頼できる石材店や専門家に相談してみてください。専門のスタッフが丁寧にサポートしてくれるはずです。

最後までお読みいただきありがとうございました。このブログが、皆さまの大切な供養のお役に立てれば幸いです。

さいたま市にある岩槻北稜霊園の紹介

監修者情報

渡辺裕
(わたなべゆたか)

1984年生まれ。千葉県松戸市育ち。実家が石材店のため、小さい頃からさまざまなご家族様の供養に触れて育つ。大学卒業後は法人向けソリューション営業に従事し、その後当石材店に勤務。多くのご家族様のお墓の建立に携わり、2017年に4代目店主として代表取締役に就任。終活に関する資格を多数所有し、幅広い知識と経験でお客様に寄り添ったサポートを心がけている。

有限会社 千代田家石材店/代表取締役
一般社団法人 日本石材協会/認定 お墓ディレクター 2級 認定番号 21-200080-00
一般社団法人 終活カウンセラー協会/終活カウンセラー 2級
一般社団法人 日本看取り士会/看取り士
一般社団法人 日本尊骨士協会/尊骨士


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当社は大正8年に八柱霊園の参道に創業してから100余年。
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