【2025年版】お盆のお墓参りに向けて|心を込めた準備と供養のすすめ
夏の風が心地よく吹き抜ける頃、私たちの心は自然と先祖への想いに包まれます。
お盆は、ご先祖様の霊を迎え、感謝の気持ちを伝える大切な季節です。さいたま市にある当霊園にも、毎年多くのご家族が故人を偲び、お墓参りに訪れます。
とはいえ、「お墓参りは久しぶり」「初めてでマナーが分からない」という方もいらっしゃるでしょう。そこで今回は、お盆のお墓参りを安心して迎えられるよう、心構えや手順、お供え物の選び方、そしてお墓のメンテナンスのポイントまで、丁寧にご紹介します。

目次
○お盆のお墓参り|心の準備を大切に
お盆のお墓参りは、ご先祖様に感謝の気持ちを伝えるだけでなく、自分自身の心と静かに向き合う大切な時間でもあります。さいたま市内の霊園にも、多くのご家族がこの時期に訪れ、静かなひとときを過ごされます。
とくに久しぶりのお墓参りや、初めての経験という方は、どこか緊張してしまうこともあるかもしれません。ですが、お墓参りは“形式より気持ち”。まずは故人と向き合う「心の準備」をしてからお出かけになると、より穏やかで心あたたまる時間を過ごすことができます。
▼前日までにできる準備
- 体調を整える
熱中症対策として、こまめな水分補給や休息を心がけましょう。無理のない訪問時間を選ぶことも大切です。 - お供え物や掃除道具の準備
花・線香・果物・故人の好物などを事前に用意しておくと安心です。墓石掃除用のブラシや手袋も忘れずに。 - 静かな時間を持ち、故人を想う
前日の夜、写真を見返したり、手紙を書いたりすることで、心が落ち着き、故人との対話の準備ができます。
▼当日の心がけ
- 混雑を避けて、なるべく朝の涼しい時間に訪れる
夏のお盆期間は暑さが厳しく、霊園も混み合います。朝の早い時間帯が比較的ゆったりと過ごせておすすめです。 - 清潔感のある服装で、身だしなみを整える
お墓は神聖な場所です。喪服である必要はありませんが、落ち着いた装いを意識しましょう。 - 故人への感謝の気持ちを大切にする
形式や手順にとらわれすぎず、まずは「ありがとう」という気持ちで手を合わせましょう。
○お供え物はどう選ぶ?|想いを込めた選び方と大切な注意点
お盆のお墓参りでは、ご先祖様や故人への感謝の気持ちを、お供え物という形で届ける方も多いのではないでしょうか。
さいたま市の霊園でも、お花や果物、故人の好物など、心のこもったお供えを手にしたご家族の姿が多く見られます。
お供えには「こうしなければならない」という決まりはありませんが、故人を想う心が伝わるように、選び方に少しだけ工夫をしてみるのもおすすめです。
▼お盆のお墓参りにおすすめのお供え物
- 夏のお花(ひまわり・百日紅など)
暑い時期に元気よく咲く花は、明るく清らかな印象でお墓を彩ります。花立てには清潔な水を用意して、できるだけ新鮮なお花を選びましょう。 - 旬の果物(スイカ・桃・ぶどう など)
その年の夏に美味しい果物を選ぶのもおすすめです。特に、故人が好んでいた果物を供えると、ご供養の時間がより特別なものになります。 - 故人の好物(お菓子・飲み物・お酒など)
「おじいちゃん、甘いお饅頭が好きだったな」「おばあちゃんは毎朝コーヒーを飲んでいたね」そんな記憶をたどりながら選ぶと、供養のひとときがより心豊かになります。 - 線香・ロウソク
お墓参りの基本とも言えるアイテム。香りや火を通じて、故人の魂に想いを届けるとされています。

▼お供えの際に気をつけたいこと
- 食べ物や果物は基本的に「お参り後に持ち帰る」のがマナー
霊園やお墓に食べ物を長く置いておくと、夏場はとくに虫や動物を引き寄せてしまう原因になります。そのため、食べ物のお供えは「いったんお供えし、お参りが終わったら持ち帰る」のが一般的です。持ち帰った後は、ご家族で分けて召し上がるのもひとつの供養になります。 - 生ものは早く傷みやすいので注意
とくに果物や生菓子は、夏の暑さですぐに傷んでしまうことがあります。保冷バッグなどで持ち運びの工夫をするか、短時間だけ供えるようにしましょう。 - 霊園ごとのルールを事前に確認しましょう
火気の使用や食べ物の持ち込みに制限がある霊園もあります。ご不明な点があれば、事前にスタッフまでお気軽にご相談ください。
○ご供養の時間を心豊かに過ごすために
お盆のお墓参りは、ご先祖様や大切な方との「心の対話」の時間です。
形式にとらわれすぎることなく、故人に向き合う“気持ち”を大切にして過ごすことで、より豊かな供養の時間となります。
さいたま市の霊園でも、お墓の前で静かに語りかける方、家族みんなで手を合わせる方など、それぞれのかたちで想いを伝える光景が見られます。
▼心を込めた供養の過ごし方
- 手紙を書いて、故人に思いを届ける
普段は言葉にできなかった感謝や後悔、励ましの気持ちを手紙に綴ってみませんか?
声に出して読んでみると、不思議と気持ちが落ち着き、心の整理にもつながります。 - いつも通りの言葉で話しかける
「最近こんなことがあったよ」「みんな元気にしてるよ」そんな日常の出来事をお墓の前で語ることも、立派な供養のひとつです。堅苦しく考えず、故人との会話を楽しんでみてください。 - 静かに手を合わせる時間を共有する
言葉にしなくても、そっと手を合わせるだけで、気持ちはきっと届きます。ご家族やご友人と一緒に、静かな時間を共有することも、とても大切な供養のかたちです。 - お経を唱える・好きだった歌を口ずさむ
宗派やご家庭の習慣に合わせて、お経を唱える方も多くいらっしゃいます。
また、故人が好きだった歌をそっと口ずさむのも、心温まる供養になります。
○お盆はお墓の掃除とメンテナンスの好機
お盆の時期は、ご家族そろってお墓を訪れる方が多く、お墓を整えるには絶好のタイミングです。
せっかくのお参りですから、お掃除や点検をして、お墓も心もすっきりと整えてみませんか?
お盆をきっかけにお墓のメンテナンスをご希望される方が年々増えています。
この機会に、大切なお墓を長く美しく保つためのポイントをご紹介します。
▼ご自身でできるお墓掃除のポイント
- 墓石の洗浄
墓石には、雨風による汚れや苔などがつきやすくなります。
柔らかい布やスポンジ、墓石専用のブラシを使って、やさしく汚れを落としましょう。 - 雑草の除去
お墓まわりの草取りをすることで、清潔で見通しのよい環境を保てます。
こまめな草取りは、虫や小動物の発生防止にもつながります。 - 花立て・線香立ての点検
サビが出ていたり、傾きや破損がある場合は交換時期かもしれません。
安全にご使用いただくためにも、定期的な点検がおすすめです。 - 墓石のひび割れや傾き
地震や経年劣化によって、墓石がわずかに傾いている場合もあります。
「気になるな」と思ったら、無理に触らず石材店にご相談ください。
▼プロに頼むお墓のメンテナンスもおすすめです
お墓の状態を保ち続けるためには、定期的なプロの点検やメンテナンスも効果的です。
- 墓石の傾き直し・据え直し
安全性と見た目の美しさを両立できます。 - 彫刻文字の再塗装や追加彫刻
年月が経つと文字が見えにくくなることがあります。
ご命日やご戒名の追加彫刻も、早めのご依頼がおすすめです。 - 墓石クリーニング
専用の機材と薬剤を使用して、石の表面や目地に入り込んだ汚れを丁寧に落とします。
ご自身では落としきれない汚れも、プロの手によって見違えるように美しく仕上がります。
お墓は、家族の歴史や想いが刻まれた大切な場所です。
お盆のこの時期に、心を込めてお墓を整えることは、まさにご供養のひとつ。
美しく保たれたお墓は、ご先祖様もきっと喜んでくださるはずです。
お墓のメンテナンスをご検討中の方は、どうぞお気軽に千代田家石材店までご相談ください。丁寧に対応させていただきます。

○よくあるご質問
お盆のお墓参りに関して、皆さまからよくいただくご質問をまとめました。
初めての方や久しぶりに訪れる方も、どうぞご参考になさってください。
Q. お盆のお墓参りはいつ行くのが良いですか?
A.
一般的には「8月13日~16日」がお盆の期間とされています。
ただし、霊園ではこの時期に多くの方が集中するため、混雑や暑さを避けたい方は「前後の週末」や「朝の早い時間帯」にお越しいただくのがおすすめです。
Q. 小さな子どもを連れて行っても大丈夫ですか?
A.
もちろん大丈夫です!
お墓参りは、命の大切さやご先祖様への感謝を伝える大切な機会です。
「ここに眠るのは、あなたのおじいちゃんだよ」など、お子さまにやさしく語りかけながら、ご家族みんなで故人を偲ぶ時間をお過ごしください。
Q. お墓の掃除道具は持って行ったほうがいいですか?
A.
霊園には、共用の清掃用具(ほうき・バケツなど)が用意されていることが多いです。
ただし、使い慣れたブラシや雑巾などがある場合は、ご持参いただくとよりスムーズにお掃除ができます。
特に夏は雑草が伸びやすいため、軍手や草抜き用具などがあると安心です。
○おわりに
お盆は、私たちの「いま」があることに感謝し、ご先祖様との絆をあらためて感じる大切な時間です。
お墓参りは、その想いを形にする貴重なひととき。過去と現在、そして未来をつなぐ、心の節目とも言えるでしょう。
静かな気持ちでお墓に向かい、丁寧に準備をし、心を込めたお供え物を手向けること。
ご家族と共に故人を偲び、静かに手を合わせる時間。
そして、墓石を清掃し、お墓を整えることもまた、ご供養の大切な一部です。
お盆のお墓参りは、「供養をすること」だけでなく、「自分自身と向き合う時間」でもあります。
今年のお盆が、ご家族にとって、心温まるひとときとなりますように。
監修者情報

渡辺裕
(わたなべゆたか)
1984年生まれ。千葉県松戸市育ち。実家が石材店のため、小さい頃からさまざまなご家族様の供養に触れて育つ。大学卒業後は法人向けソリューション営業に従事し、その後当石材店に勤務。多くのご家族様のお墓の建立に携わり、2017年に4代目店主として代表取締役に就任。終活に関する資格を多数所有し、幅広い知識と経験でお客様に寄り添ったサポートを心がけている。
有限会社 千代田家石材店/代表取締役
一般社団法人 日本石材協会/認定 お墓ディレクター 2級 認定番号 21-200080-00
一般社団法人 終活カウンセラー協会/終活カウンセラー 2級
一般社団法人 日本看取り士会/看取り士
一般社団法人 日本尊骨士協会/尊骨士
ーお墓に関するご相談ならぜひ千代田家石材店にー
当社は大正8年に八柱霊園の参道に創業してから100余年。
千代田家石材店は、お客様に寄り添ったご提案・ご法要・お墓参りのお手伝いをさせて頂いています。
埼玉県さいたま市の岩槻北稜霊園のほか、埼玉、茨城、千葉県内に多数お取り扱いの霊園がございます。
ご埋葬やお墓の購入、お墓のリフォームなど、お墓やご法要に関することでしたら、何でもご相談ください!
有限会社 千代田家石材店
住所:〒270-2253 千葉県松戸市7-450(八柱霊園 中参道)
営業時間:8:00〜19:00(土日祝日営業)
店舗定休日:火曜(祝日・お盆・お彼岸・年末年始を除く)
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TEL/FAX:047-387-2929/047-389-0088
HP:https://chiyodaya.co.jp/
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