初めてのお盆でも安心|お盆にすること・準備・行事の意味を分かりやすく解説

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お盆のお墓参り

「お盆には何をするの?」

「迎え火や送り火って、必ずやらないといけないの?」

「お盆の準備はいつ頃から始めればいいの?」

毎年お盆を迎えていても、このような疑問を感じたことがある方は意外と多いのではないでしょうか。

お盆は、ご先祖さまをお迎えし、感謝の気持ちを伝える日本の大切な行事です。しかし、地域やご家庭、宗派によって風習や過ごし方が少しずつ異なるため、「これで合っているのかな?」と迷ってしまうことも少なくありません。

実は、お盆に絶対にこうしなければならないという決まりは多くありません。大切なのは、ご先祖さまを敬い、感謝の気持ちを込めて手を合わせることです。

この記事では、お盆を迎える前の準備から、お盆期間中の過ごし方、迎え火や送り火の意味まで、「お盆には何をするのか」を順番に分かりやすくご紹介します。初めてお盆を迎える方はもちろん、「改めてお盆について知りたい」という方にも参考にしていただける内容です。

なお、「お盆はいつなの?」「7月と8月のお盆は何が違うの?」といったお盆の時期については、別の記事で詳しくご紹介しています。また、お墓参りの準備や持ち物、お供え物についても別の記事で詳しく解説していますので、あわせてご覧ください。

お盆とは?

お盆は、ご先祖さまや故人の霊をご自宅へお迎えし、感謝の気持ちを込めて供養する日本の伝統行事です。

毎年行っている方にとっては身近な行事ですが、「なぜお盆をするのか」「どのような意味があるのか」まで詳しく知る機会は、意外と少ないかもしれません。

ここでは、お盆の意味や由来、家族が集まる理由について分かりやすくご紹介します。

お盆はご先祖さまをお迎えする日本の伝統行事

お盆の期間には、ご先祖さまや亡くなった方の霊が一時的に家へ帰ってくると考えられています

そのため、お仏壇やお盆飾りを整え、お花や食べ物をお供えしたり、迎え火を焚いたりして、ご先祖さまをお迎えします。お盆の終わりには送り火を行い、再びあの世へお見送りします

地域やご家庭によって、飾り方や供養の方法は異なりますが、ご先祖さまを敬い、感謝の気持ちを伝えるという意味は共通しています。

形式をすべて同じように整えることよりも、故人を思い出し、心を込めて手を合わせることが何より大切です。

お盆の由来と「盂蘭盆会」とは

お盆の由来は、仏教の行事である「盂蘭盆会(うらぼんえ)」にあるといわれています。

盂蘭盆会は、ご先祖さまや亡くなった方を供養するために行われる仏教行事です。日本では、この仏教の教えに、古くから続いてきた祖先を敬う習慣が結びつき、現在のお盆のかたちへと定着していきました。

そのため、お盆にはお寺で法要を行ったり、お墓やお仏壇に手を合わせたりする習慣が今も受け継がれています。

ただし、お盆の行事や考え方は、地域や宗派によって異なる場合があります。分からないことがあるときは、ご家族や菩提寺に確認すると安心です。

お盆に家族や親戚が集まる理由

お盆は、ご先祖さまを供養するだけでなく、家族や親戚が集まり、つながりを確かめる機会でもあります。

一緒にお墓参りをしたり、お仏壇に手を合わせたりしながら、故人との思い出を語り合うことで、家族の歴史や命のつながりを自然に振り返ることができます。

小さなお子さまやお孫さまにとっても、「このお墓にはどんな人が眠っているのか」「家族がどのようにつながってきたのか」を知るきっかけになります。

普段はなかなか会えない家族が顔を合わせ、亡くなった方を一緒に思い出す時間そのものが、お盆の大切な意味のひとつといえるでしょう。

お盆の時期は地域によって異なる

お盆は、一般的に7月または8月に行われます。

全国的には8月13日から16日頃に行う地域が多い一方、東京など一部の地域では7月13日から16日頃に行われています。

お盆の詳しい日程や、7月盆と8月盆に分かれた理由については、下記ブログで詳しく解説しています。

お盆を迎える前に準備しておきたいこと

お盆は、ご先祖さまをお迎えする大切な行事です。そのため、お盆が始まってから慌てるのではなく、少しずつ準備を進めておくと安心です。

地域やご家庭によって風習は異なりますが、「ご先祖さまを気持ちよくお迎えしたい」という想いは共通しています。ここでは、お盆前に準備しておきたい主な内容をご紹介します。

仏壇やお盆飾りを整える

まずは、お仏壇やその周りをきれいに掃除しましょう。

普段のお手入れでは届きにくい場所も丁寧に掃除し、おりんや花立、香炉などもきれいにしておくことで、ご先祖さまを気持ちよくお迎えすることができます。

また、お盆にはご家庭や地域の風習に合わせて、お盆飾りを準備することもあります。

代表的なものには、次のような飾りがあります。

すべてを必ず用意しなければならないという決まりはありません。地域やご家庭の習わしに合わせて、無理のない範囲で準備を進めましょう。

お盆の精霊馬

お供え物を準備する

お盆には、ご先祖さまへの感謝の気持ちを込めて、お供え物を用意します。

一般的には、

などがお供えされることが多く、ご家族で「何をお供えしようか」と考える時間も、お盆ならではの大切なひとときです。

なお、お供え物には向いているものや避けたほうがよいものもあります。お供え物の選び方や注意点については、関連記事「お盆のお墓参りに向けて|心を込めた準備と供養のすすめ」で詳しくご紹介していますので、ぜひ参考になさってください。

家族や親族と予定を確認する

お盆は、ご家族や親戚が集まる機会でもあります。

そのため、お盆前には予定を確認し、当日慌てないよう準備しておくことも大切です。

例えば、

など、事前に話し合っておくと安心です。

特にお盆期間中は、お寺や霊園、石材店も混み合う時期です。納骨や戒名彫刻、お墓のお掃除などを予定している場合は、できるだけ早めに相談・予約をしておくことをおすすめします。

少し早めに準備を始めておくことで、お盆当日は慌てることなく、ご家族みなさまで心穏やかにご先祖さまをお迎えすることができるでしょう。

お盆期間中は何をする?【1日の流れ】

お盆は、一般的に8月13日から16日までの4日間(地域によっては7月)に行われます。

「何から始めればいいの?」と迷われる方もいらっしゃいますが、お盆にはご先祖さまをお迎えし、おもてなしをして、最後にお見送りをするという一連の流れがあります。

ここでは、多くの地域で行われている一般的なお盆の流れをご紹介します。

盆の入り(13日)|ご先祖さまをお迎えする日

お盆の初日は「盆の入り」と呼ばれ、ご先祖さまをお迎えする日です。

この日は、お仏壇やお盆飾りを整え、お花や果物、お菓子などのお供え物をお供えします。また、ご家族で手を合わせ、ご先祖さまへの感謝の気持ちを伝えます。

地域によっては、夕方に迎え火を焚く風習があります。

迎え火は、ご先祖さまが迷わず帰ってこられるように灯す道しるべの火です。現在では住宅事情などから火を焚くことが難しいご家庭も多く、盆提灯を灯したり、ろうそくをともしたりしてお迎えするケースも増えています。

また、この日にお墓参りをされるご家庭も多く、ご先祖さまへ「今年もお迎えに来ました」と心を込めて手を合わせます。

お盆飾り

お盆の期間中(14日〜15日)|ご家族でゆっくり過ごす時間

お盆の期間中は、ご先祖さまをご自宅へお迎えしている期間とされています。

ご家族や親戚が集まり、お仏壇に手を合わせたり、故人との思い出話をしたりしながら、穏やかな時間を過ごすご家庭が多く見られます。

また、お寺でお盆法要が行われたり、ご住職に読経をお願いしたりすることもあります。

お盆は、ご先祖さまを供養するだけでなく、家族が集まり、命のつながりや家族の歴史を改めて感じることができる大切な機会でもあります。

久しぶりに顔を合わせた家族と故人の思い出を語り合う時間は、お盆ならではの温かなひとときといえるでしょう。

盆明け(16日)|ご先祖さまをお見送りする日

お盆の最終日は「盆明け」と呼ばれ、ご先祖さまをお見送りする日です。

この日は、ご家族で最後にお仏壇へ手を合わせ、感謝の気持ちを込めてご先祖さまをお見送りします。

地域によっては、夕方に送り火を焚き、ご先祖さまが無事にあの世へ帰れるよう祈ります。迎え火と同様に、住宅事情などに合わせて盆提灯やろうそくを用いるご家庭もあります。

お見送りを終えた後は、お供え物を下げたり、お盆飾りや盆提灯を片付けたりして、お盆の行事はひと区切りとなります。

もちろん、地域やご家庭によっては片付ける日が異なる場合もありますので、それぞれの風習に合わせて行えば問題ありません。

大切なのは、形式にとらわれることではなく、ご先祖さまへの感謝の気持ちを込めて、お迎えからお見送りまでの時間を過ごすことです。

お盆の迎え火・送り火

迎え火・送り火にはどんな意味がある?

お盆の風習としてよく耳にする「迎え火」と「送り火」。

「名前は聞いたことがあるけれど、実際には何をするの?」「必ず行わなければいけないの?」と疑問に思われる方も多いのではないでしょうか。

迎え火・送り火は、ご先祖さまをお迎えし、お見送りするための大切な風習です。ただし、地域やご家庭によって行い方はさまざまで、現在では住宅事情に合わせて形を変えながら受け継がれています

ここでは、それぞれの意味や現代のお盆事情についてご紹介します。

迎え火とは

迎え火は、お盆の初日にご先祖さまをお迎えするために灯す火です。

昔から、ご先祖さまが迷わず家へ帰ってこられるように、玄関先や門口で「おがら」と呼ばれる麻の茎を燃やし、道しるべとなる火を灯していました。

現在でも、この風習を大切に続けている地域やご家庭がありますが、火を使うことが難しい住宅も増えているため、迎え火を行わないケースも珍しくありません。

迎え火を行うかどうかよりも、「ご先祖さまをお迎えする」という気持ちを大切にすることが、お盆では何より重要です。

送り火とは

送り火は、お盆の最終日に、ご先祖さまを再びあの世へお見送りするために灯す火です。

迎え火と同じように、おがらなどを燃やして火を灯し、「また来年もお待ちしています」という気持ちを込めてお見送りします。

地域によっては、京都の「五山送り火」のように大規模な行事として行われるところもあります。また、川や海に灯籠を流す「灯籠流し」の風習が残る地域もあり、それぞれの土地ならではのお盆文化が受け継がれています。

送り火は、ご先祖さまとの別れではなく、「また来年も帰ってきてください」という願いを込めた、温かな意味を持つ風習です。

お盆の灯籠流し

火を使えない住宅ではどうする?

近年では、マンションや住宅事情、防火上の理由から、迎え火や送り火を実際に行うことが難しいご家庭も増えています。

そのような場合は、無理に火を焚く必要はありません。

例えば、

など、現在の暮らしに合わせた方法でご先祖さまをお迎え・お見送りするご家庭も多くなっています。

また、地域によっては、もともと迎え火や送り火を行わない風習のところもあります。そのため、「うちはやっていないから大丈夫かな」と心配する必要はありません。

お盆の風習は地域やご家庭によってさまざまです。大切なのは、形式にとらわれることではなく、ご先祖さまを想い、感謝の気持ちを込めて手を合わせることです

ご家庭の習わしや地域の風習を大切にしながら、それぞれに合った形でお盆を迎えられると良いでしょう。

地域や家庭によって違っても大丈夫

ここまで、お盆の一般的な流れや準備についてご紹介してきましたが、「うちではやっていないこともあるな」と感じた方もいらっしゃるかもしれません。

実は、お盆の風習には「これが絶対に正しい」という決まりはありません

地域や宗派、ご家庭によって受け継がれてきた習わしはさまざまで、それぞれ違いがあるのが自然なことです。

精霊馬や盆飾りを飾らないご家庭もあります

お盆になると、きゅうりやナスで作る「精霊馬」や、盆提灯、精霊棚などを飾るご家庭があります。

一方で、こうした飾りを用意せず、お仏壇へお花やお供え物を飾って静かに手を合わせるというご家庭も少なくありません。

どちらが正しいということではなく、ご家庭で受け継がれてきた供養の形を大切にすることが何より大切です

迎え火・送り火を行わない地域もあります

迎え火や送り火も、お盆には欠かせない風習として知られていますが、地域によっては昔から行わないところもあります。

また、近年では住宅事情や防火の観点から、実際に火を焚くのではなく、盆提灯やろうそくを灯してお迎え・お見送りをするご家庭も増えています。

暮らし方が変わっても、ご先祖さまをお迎えする気持ちに変わりはありません。

仏壇がないご家庭でも供養はできます

最近では、お仏壇のないご家庭も増えています。

そのような場合でも、故人のお写真の前にお花やお供え物を飾ったり、静かに手を合わせたりすることで、ご先祖さまへの感謝の気持ちを伝えることができます

「仏壇がないから供養ができない」ということはありません。

それぞれのご家庭の環境に合わせて、無理のない形でお盆を迎えることが大切です

宗派や地域によって風習が異なることも

お盆の過ごし方は、地域だけでなく宗派によっても違いがあります。

法要を行う時期や、お供え物、お盆飾りの内容などが異なることもあり、「親戚の家と違う」「実家と嫁ぎ先でやり方が違う」ということも珍しくありません。

そのため、初めてお盆の準備をする方は、ご家族や親戚、菩提寺に確認してみると安心です。

大切なのは、ご先祖さまを想う気持ち

お盆は、形式を完璧に整えることが目的ではありません。

ご先祖さまに感謝し、故人を思い出し、家族で手を合わせる時間そのものが、お盆の一番大切な意味です。

「これで合っているかな」と心配しすぎる必要はありません。

ご家庭や地域の習わしを大切にしながら、ご自身やご家族に合った形で、ご先祖さまをお迎えしてみてはいかがでしょうか。

ご先祖様に手を合わせる家族

よくある質問

Q. 迎え火・送り火は必ず行う必要がありますか?

必ず行わなければならないという決まりはありません

迎え火・送り火は、ご先祖さまをお迎えし、お見送りするための大切な風習ですが、地域やご家庭によって行わない場合もあります。また、マンションなど火を使うことが難しい環境では、盆提灯やろうそく、LEDキャンドルなどを用いて代わりとすることもあります。

大切なのは、ご先祖さまを想い、感謝の気持ちを込めて手を合わせることです。

Q. 精霊馬は飾らないといけませんか?

精霊馬も必ず飾らなければならないものではありません。

きゅうりやナスで作る精霊馬は、ご先祖さまの乗り物を表す伝統的なお盆飾りですが、地域やご家庭によって飾る習慣がない場合もあります。

お仏壇にお花やお供え物を用意して、ご先祖さまをお迎えするだけでも十分な供養になりますので、ご家庭の習わしに合わせて準備しましょう。

Q. 盆提灯は毎年飾るものですか?

一般的には、お盆の時期に毎年飾るご家庭が多く見られます

盆提灯には、ご先祖さまが迷わず帰ってこられるように道しるべとなる意味があるとされています。

ただし、住宅事情やご家庭の考え方によっては飾らない場合もあります。また、初盆(新盆)の際には白提灯を飾り、その後は絵柄の入った盆提灯を飾る地域もあります。

風習は地域によって異なりますので、ご家庭の習わしに合わせて準備するとよいでしょう。

Q. お盆飾りはいつ片付けますか?

一般的には、ご先祖さまをお見送りした後、お盆最終日の16日や、その翌日頃に片付けることが多いです。

地域によって時期が異なることもありますので、ご家庭やお寺の習わしに合わせて問題ありません。

慌てて片付ける必要はありませんので、ご先祖さまをお見送りした後、感謝の気持ちを込めて片付けるとよいでしょう。

Q. 地域によってやり方が違っても問題ありませんか?

もちろん問題ありません。

お盆は、日本全国で行われている伝統行事ですが、地域や宗派、ご家庭によって風習はさまざまです。

迎え火や送り火を行う地域もあれば行わない地域もあり、お盆飾りやお供え物にも違いがあります。

「ほかの家と違うから間違っている」ということはありません。

ご家族や地域で受け継がれてきた習わしを大切にしながら、ご先祖さまへの感謝の気持ちを込めて過ごすことが、お盆で最も大切なことです。

おわりに

お盆は、迎え火や送り火、お盆飾りなど、さまざまな風習があります。しかし、地域やご家庭によってその形は少しずつ異なり、「これが絶対に正しい」という一つの決まりがあるわけではありません。

何よりも大切なのは、ご先祖さまや故人を想い、感謝の気持ちを込めて手を合わせることです。

家族や親戚と一緒に故人との思い出を語り合ったり、お墓やお仏壇の前で静かに手を合わせたりする時間は、お盆だからこそ過ごせる、かけがえのないひとときではないでしょうか。

下記ブログも参考にしていただければ幸いです。

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監修者情報

渡辺裕
(わたなべゆたか)

1984年生まれ。千葉県松戸市育ち。実家が石材店のため、幼い頃からさまざまなご家族様の供養に触れて育つ。大学卒業後は法人向けソリューション営業に従事し、その後当石材店に勤務。多くのご家族様のお墓の建立に携わり、2017年に4代目店主として代表取締役に就任。終活に関する資格を多数所有し、幅広い知識と経験でお客様に寄り添ったサポートを心がけている。

有限会社 千代田家石材店/代表取締役
一般社団法人 日本石材協会/認定 お墓ディレクター 2級 認定番号 21-200080-00
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一般社団法人 日本尊骨士協会/尊骨士


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