六波羅蜜とは?6つの意味と日常でできる実践例|お彼岸との関係もわかりやすく解説
「六波羅蜜(ろくはらみつ)」とは、仏教で説かれる6つの実践を表す言葉です。初めて目にする方にとっては、「何を意味する言葉なの?」「6つとは何のこと?」と疑問に感じるかもしれません。
六波羅蜜には、「布施(ふせ)」「持戒(じかい)」「忍辱(にんにく)」「精進(しょうじん)」「禅定(ぜんじょう)」「智慧(ちえ)」の6つがあります。
それぞれに異なる意味があり、仏教において悟りの彼岸へ至るために大切な実践として説かれてきました。
この記事では、六波羅蜜とは何かをはじめ、6つの教えそれぞれの意味や読み方、現代の暮らしの中でその考え方をどのように意識できるのか、さらにお彼岸との関係まで分かりやすく解説します。

◇六波羅蜜とは?悟りの彼岸へ至るための6つの実践
六波羅蜜(ろくはらみつ)とは、仏教において菩薩が悟りを目指すために実践するとされる6つの修行・徳目のことです。「六度(ろくど)」とも呼ばれます。
六波羅蜜を構成するのは、布施(ふせ)・持戒(じかい)・忍辱(にんにく)・精進(しょうじん)・禅定(ぜんじょう)・智慧(ちえ)の6つです。
それぞれ内容は異なりますが、人に施すこと、自らの行いを律すること、困難に耐え忍ぶこと、善い行いに励むこと、心を静めること、そして物事の真理を見極める智慧を得ることなどが説かれています。
天台宗でも、六波羅蜜を菩薩が悟りを得るために行う「6種類の実践すべき徳目」と説明しています。(天台宗について詳しく見る)
・六波羅蜜の6つを一覧で確認
まずは、六波羅蜜を構成する6つの教えを簡単に見てみましょう。
| 六波羅蜜 | 読み方 | 簡単な意味 |
|---|---|---|
| 布施 | ふせ | 見返りを求めず施す |
| 持戒 | じかい | 戒めを守り、自らの行いを律する |
| 忍辱 | にんにく | 苦難に耐え、怒りにとらわれない |
| 精進 | しょうじん | 善い行いに励み続ける |
| 禅定 | ぜんじょう | 心を静め、安定させる |
| 智慧 | ちえ | 物事の真理を見極める |
ここでは概要だけを紹介しました。それぞれの意味については、このあと一つずつ詳しく見ていきます。
◇「波羅蜜」とはどういう意味?
「六波羅蜜」の意味を理解するうえで、まず知っておきたいのが「波羅蜜(はらみつ)」という言葉です。
・「波羅蜜」「波羅蜜多」とは
「波羅蜜」は「波羅蜜多(はらみった)」ともいい、サンスクリット語の「pāramitā(パーラミター)」に由来する言葉です。
一般に「完成」「究竟(くきょう)」などの意味を持つとされる一方、仏教では古くから「彼岸に到る」という意味でも解釈されてきました。
ここでいう「彼岸」とは、一般的な春や秋の「お彼岸」という期間そのものを指しているわけではありません。
仏教では、私たちが生きる迷いや煩悩の世界を「此岸(しがん)」、そこを離れた悟りの境地を「彼岸(ひがん)」と表現します。
そのため六波羅蜜は、迷いの此岸から悟りの彼岸へ至るために実践する6つの教えとして捉えることができます。(天台宗)
なお、日本で春と秋に行われる「お彼岸」の意味や由来については、六波羅蜜とは分けて考えると理解しやすくなります。詳しくは、関連記事の「お彼岸の意味・由来」でご紹介します。

・「此岸」と「彼岸」の違い
六波羅蜜を理解するうえで、「此岸(しがん)」と「彼岸(ひがん)」という言葉の意味も知っておくと分かりやすくなります。
此岸とは、私たちが生きている迷いや煩悩のある世界を指します。「こちら側の岸」という意味です。
一方の彼岸は、迷いや煩悩を離れた悟りの境地を表し、「向こう側の岸」という意味があります。
仏教では、この此岸から彼岸へ至ることがたとえとして表現され、六波羅蜜はそのために実践する教えとして説かれています。
なお、日本で春と秋に行われる「お彼岸」も、この「彼岸」という仏教の言葉と関わりがあります。
お彼岸そのものの意味や由来については、こちらの記事で詳しくご紹介しています。
関連記事:
お彼岸とは?意味や由来について詳しく解説
◇六波羅蜜を構成する6つの教え
六波羅蜜は、布施・持戒・忍辱・精進・禅定・智慧という6つの教えから成り立っています。
それぞれ異なる実践を表していますが、いずれも菩薩が悟りを目指すための大切な修行・徳目として説かれてきたものです。
ここからは、それぞれが仏教でどのような意味を持つのかを確認しながら、現代の暮らしの中でその考え方をどのように意識できるのかを見ていきましょう。
① 布施(ふせ)|見返りを求めず施す
布施とは
布施とは、見返りを求めることなく、他者のために施すことを意味します。
「布施」というと、お寺や僧侶へ金銭を納めることを思い浮かべる方も多いかもしれません。しかし、仏教における布施は金銭や物を渡すことだけを意味するものではなく、他者のために自分ができることを差し出すという、より広い意味を持っています。(立正佼成会)
大切なのは、「これだけしてあげたのだから」と見返りを求めたり、自分の行いにとらわれたりしないことです。
布施にはどのようなものがある?
布施にはいくつかの種類があります。代表的なものとして、「財施(ざいせ)」「法施(ほうせ)」「無畏施(むいせ)」が挙げられます。
- 財施(ざいせ):金銭や物などを施すこと
- 法施(ほうせ):仏法を説き伝えること
- 無畏施(むいせ):人の恐れや不安を取り除き、安心を与えること
このように、布施は「物を与えること」だけに限らないところが大きな特徴です。
日常生活で意識するなら
布施の考え方を現代の暮らしに照らして考えるなら、金銭や物だけではなく、自分の時間や力を誰かのために使うことにも目を向けられます。
たとえば、困っている人を手伝ったり、自分が知っていることを必要としている人に伝えたり、相手の不安に寄り添ったりすることです。
これらの日常的な行動をすべて「布施」と単純に置き換えるのではなく、「自分にできることを、見返りを求めず相手のために差し出す」という布施の精神を考えるきっかけとして捉えると分かりやすいでしょう。

② 持戒(じかい)|戒めを守り自分を律する
持戒とは
持戒とは、仏教で定められた戒めを守り、自分自身の行いを慎むことです。
六波羅蜜においては、ただ決められた規則に従うというだけではなく、自分の行動や言葉を振り返り、正しい生活を心がけていく実践として説かれています。(立正佼成会)
そのため、「持戒=社会のルールを守ること」とそのまま置き換えるのではなく、まずは仏教における戒を守るための実践であることを押さえておくことが大切です。
日常生活で意識するなら
現代の暮らしの中で持戒の考え方を意識するなら、自分の言葉や行動を振り返ることが一つのきっかけになります。
たとえば、
- 人との約束を大切にする
- 相手を傷つけるような言葉をできるだけ避ける
- 自分で決めたことを意識して行動する
といったことです。
何か行動を起こす前に、「この言葉や行動は相手にどのような影響を与えるだろう」と考えてみることも、持戒の教えを身近に考える一つの方法です。

③ 忍辱(にんにく)|困難や怒りに向き合う
忍辱とは
「忍辱」は「にんにく」と読みます。
忍辱とは、苦しみや困難に直面しても耐え忍び、怒りなどの感情にとらわれないよう心を保つことを意味します。天台宗では「苦難に堪え忍ぶこと、あるいは怒りを捨てること」と説明されています。(天台宗ポータルサイト)
また、つらい状況だけではなく、自分にとって物事が順調に進んでいるときにも驕らず、平静な心を保つことを含む説明もあります。(立正佼成会)
「ただ我慢すること」とは少し違う
「耐え忍ぶ」と聞くと、「どんなにつらくても我慢し続けること」と受け取ってしまうかもしれません。
しかし、忍辱を「嫌なことや理不尽なことを何でも黙って受け入れること」だけで理解するのは適切ではありません。
大切なのは、困難や怒りに直面したときに、感情に振り回されず、それとどのように向き合うかという点です。
日常生活で意識するなら
たとえば、誰かの言葉に腹が立ったとき、すぐに言い返すのではなく、一度立ち止まってみること。
思い通りにならない出来事があったとき、「なぜ自分はこれほど腹を立てているのだろう」と自分の反応を見つめてみること。
こうした行動を忍辱そのものと同一視する必要はありませんが、怒りや不満にそのまま流されないという忍辱の考え方を意識するきっかけにはなります。

④ 精進(しょうじん)|善い行いに励み続ける
精進とは
精進とは、仏道において善い方向へたゆまず努力し、実践を続けていくことです。
日常でも「仕事に精進する」といった表現を使いますが、六波羅蜜における精進は、単に何かを一生懸命頑張ることだけを意味するものではありません。
天台宗でも、努力する方向が大切であり、正しい方向へ励むことが精進であると説明されています。(天台宗ポータルサイト)
日常生活で意識するなら
精進の考え方を日常生活に照らして考えるなら、善いと思うことを一度だけで終わらせず、少しずつ続けていく姿勢に目を向けることができます。
たとえば、
- 決めたことを少しずつ続ける
- 仕事や家事に一つひとつ丁寧に取り組む
- うまくいかなかったときに振り返り、また取り組む
といったことです。
大きな成果を出すことや、完璧に続けることだけを目標にするのではなく、どのような方向に向かって努力しているのかを考えることも大切です。

⑤ 禅定(ぜんじょう)|心を静め集中する
禅定とは
禅定とは、心の乱れを静め、精神を安定させて集中することを意味します。
六波羅蜜の一つとして、心を落ち着かせ、対象に集中するための大切な実践とされています。天台宗でも「精神を統一し、安定させること」と説明されています。(天台宗ポータルサイト)
日常的に使われる「リラックスする」「気分転換をする」といった意味だけではなく、仏教の修行として心を整えていくことが本来の禅定です。
日常生活で意識するなら
現代の生活では、仕事や家事、スマートフォンなどから次々と情報が入り、一つのことに心を向けるのが難しい場面もあります。
そんなとき、
- 静かに過ごす時間をつくる
- 一度に多くのことをせず、一つのことに意識を向ける
- 自分の心がどのような状態なのか振り返る
といった時間を持つことは、禅定の考え方について身近に考えるきっかけになります。
ただし、単に「スマートフォンを見ない」「静かに座る」といった行動そのものが禅定になる、という意味ではありません。

⑥ 智慧(ちえ)|物事の真理・本質を見極める
智慧とは
智慧とは、物事を正しく見つめ、その真理を見極める智慧を得ることを指します。六波羅蜜では「般若(はんにゃ)」とも表される重要な教えです。(天台宗ポータルサイト)
ここでいう「智慧」は、単に知識が多いことや、頭の回転が速いことを意味するものではありません。
仏教における智慧は、物事の真実のあり方を見極めることに関わるものであり、私たちが普段使う「知識」よりも深い意味を持っています。
日常生活で意識するなら
日常生活に照らして智慧の考え方を意識するなら、自分の見方だけにとらわれていないか、一度立ち止まって考えることが一つのきっかけになります。
たとえば、
- 一つの考えだけで決めつけない
- 感情だけで結論を出さない
- 自分の思い込みに気づく
- 相手や別の立場からも考えてみる
といったことです。
もちろん、これらを行えばそのまま仏教における「智慧」を得られるという意味ではありません。
自分の考えに固執せず、物事をできるだけ広い視点から見ようとすることが、智慧という教えについて考える入口になると捉えるとよいでしょう。

◇六波羅蜜とお彼岸にはどんな関係がある?
六波羅蜜について調べていると、「お彼岸」と一緒に紹介されていることがあります。
六波羅蜜はもともと仏教における修行・実践を表す教えですが、日本のお彼岸とも関わりがあるとされてきました。
ここでは、六波羅蜜とお彼岸がどのように結びついているのかを見ていきましょう。
・「彼岸」という言葉と六波羅蜜
先ほどご紹介したように、仏教では迷いや煩悩のある世界を「此岸(しがん)」、悟りの境地を「彼岸(ひがん)」と表します。
六波羅蜜は、此岸から悟りの彼岸へ至るために実践する6つの教えとして捉えられてきました。
一方、日本では春分の日と秋分の日を中日とする前後7日間を「お彼岸」と呼び、ご先祖や故人を供養する期間として広く定着しています。
また、お彼岸には先祖供養だけでなく、六波羅蜜を実践する期間として説明されることもあります。ただし、お彼岸の捉え方や六波羅蜜との結びつきについては、宗派などによって説明が異なる場合があります。
そのため、「お彼岸だから必ず六波羅蜜を行わなければならない」というものではなく、仏教の教えに触れ、自分自身の行いについて考える機会の一つとして捉えるとよいでしょう。
・お彼岸は自分の行いを見つめる機会とも考えられてきた
現在のお彼岸というと、お墓参りをしたり、お仏壇に手を合わせたり、ご先祖や故人を偲んだりすることを思い浮かべる方も多いでしょう。
そうした供養とともに、六波羅蜜などの仏教の教えを思い返し、自分自身の普段の行いを振り返る機会として考えることもできます。
「周囲の人に思いやりを持って接することができているか」「感情に流されていないか」「善いと思うことを続けられているか」など、六波羅蜜の教えに照らしながら日頃の自分を見つめてみることも、お彼岸の過ごし方の一つといえるでしょう。
なお、お彼岸そのものの意味や由来、春分・秋分との関係については、こちらの記事で詳しくご紹介しています。
2026年秋のお彼岸の日程やお墓参りについて確認したい方は、こちらをご覧ください。

◇六波羅蜜を日常生活で意識するには?
六波羅蜜は本来、仏教において悟りを目指すために説かれてきた6つの実践です。
そのため、日常生活の一つひとつの行動を「これは布施」「これは忍辱」と単純に当てはめるものではありません。
一方で、六波羅蜜が何を大切にしているのかを知り、自分の日頃の行動や人との関わり方を振り返る際の参考にすることはできます。
ここでは、6つの教えを生活の場面から考えてみましょう。
・家族や周囲の人と接するとき
家族や友人、職場の人など、身近な人との関わりの中には、六波羅蜜について考えるきっかけが多くあります。
たとえば、困っている人がいれば自分にできることを考える。何かをしてあげたときにも、相手からのお返しや感謝を求めすぎない。こうした姿勢は、見返りを求めず施す「布施」の考え方に目を向けるきっかけになります。
また、相手の言葉に腹が立ったとき、すぐに感情のまま言い返すのではなく、一度立ち止まってみることは、怒りにとらわれない「忍辱」について考える機会になるでしょう。
さらに、「自分の考えだけが正しい」と決めつけず、相手には相手の考えや事情があることを意識してみることは、物事を一つの見方だけで捉えない「智慧」にもつながる考え方です。
大切なのは、何か特別なことをするのではなく、普段の人との接し方を振り返ってみることです。
・仕事や家事に取り組むとき
毎日の仕事や家事も、自分の行動を振り返る機会になります。
たとえば、約束や決められたことを意識し、自分の言葉や行動に気を配ることは、自らの行いを律する「持戒」について考えるきっかけになります。
また、仕事や家事は一度行えば終わるものばかりではありません。すぐに成果が見えなくても、一つひとつ丁寧に取り組み、必要なことを続けていく姿勢は、善い方向へ努力を続ける「精進」を身近に考える例の一つです。
ただ頑張ることだけを目的にするのではなく、「何のために取り組んでいるのか」「周囲への配慮を忘れていないか」と、ときどき振り返ってみることも大切です。

・一人で過ごす時間
忙しい毎日の中では、自分自身の心や行動について静かに考える時間を持つことが難しいこともあります。
一日の中で少しだけ静かに過ごす時間をつくり、「今日はどのような気持ちで人と接していただろう」「感情に流されてしまったことはなかっただろうか」と振り返ってみることは、六波羅蜜について考える一つのきっかけになります。
一つのことに意識を向け、心の状態を見つめることは「禅定」を、自分の考えや思い込みだけにとらわれていなかったか振り返ることは「智慧」を、それぞれ身近に考える入口になるでしょう。
もちろん、静かに過ごしたり、自分の行動を振り返ったりすること自体が、そのまま仏教における六波羅蜜の実践と同じになるわけではありません。
六波羅蜜が大切にしている考え方を知り、普段の生活や自分自身の行いを見つめ直すきっかけとして意識することが、現代の暮らしの中で六波羅蜜に触れる一つの方法といえるでしょう。
◇六波羅蜜についてよくある疑問
六波羅蜜について知ると、「6つすべてを実践しなければならないの?」「六度とは違うもの?」など、新たな疑問が出てくることもあるでしょう。
ここでは、六波羅蜜についてよく疑問に思われる点を分かりやすく整理します。
・六波羅蜜は六つすべてを一度に実践する必要がある?
六波羅蜜は、布施・持戒・忍辱・精進・禅定・智慧という6つを合わせた仏教の実践として説かれています。
そのため、本来の仏教の教えとしては、どれか一つだけを切り離して考えるのではなく、それぞれが関わり合うものとして捉えることが大切です。
一方で、日常生活の中で六波羅蜜について考える際に、「6つすべてを最初から完璧にできなければ意味がない」と考える必要はありません。
まずはそれぞれの意味を知り、「自分の行動を振り返るとしたら、どのようなことを意識できるだろう」と考えてみることが、六波羅蜜の教えに触れる一つのきっかけになります。
なお、六波羅蜜の実践や捉え方については、宗派などによって説明が異なる場合があります。
・六波羅蜜には決まった順番がある?
六波羅蜜は一般的に、
布施 → 持戒 → 忍辱 → 精進 → 禅定 → 智慧
という順番で示されます。
これは仏教の経典や解説などで伝統的に用いられている並びで、六波羅蜜を説明する際も、この順序で紹介されることが多くあります。
ただし、これは「まず布施だけを行い、それが終わったら持戒へ進む」といった日程や段階を示しているわけではありません。
6つの教えは互いに切り離されたものではなく、関わり合いながら実践していくものとして説かれています。
そのため、日常生活で考える場合にも、「今日は布施、明日は持戒」と順番にこなすものとして捉える必要はありません。
・「六波羅蜜」と「六度」は同じ意味?
「六度(ろくど)」は、六波羅蜜を指す言葉として使われます。
「度」には「渡る」という意味があり、迷いの世界である「此岸」から、悟りの境地である「彼岸」へ渡ることと結びつけて説明されます。
そのため、仏教に関する書籍や寺院の解説などで「六度」という言葉が出てきた場合は、基本的には布施・持戒・忍辱・精進・禅定・智慧の六波羅蜜を指していると考えると分かりやすいでしょう。
・仏教徒でなくても六波羅蜜の考え方を参考にできる?
六波羅蜜は、本来、仏教において悟りを目指すために説かれてきた修行・教えです。
そのため、単なる生活の知恵や自己啓発の方法としてだけ捉えてしまうと、本来の意味から離れてしまいます。
一方で、その仏教的な背景を理解したうえで、布施の「見返りを求めず施す」、忍辱の「怒りにとらわれない」、智慧の「物事を正しく見極める」といった考え方に触れ、自分の日頃の行動や人との関わり方を振り返る際の参考にすることはできます。
「誰でも簡単に六波羅蜜を実践できる」と考えるのではなく、まずはそれぞれの教えが何を意味しているのかを知ることから始めるとよいでしょう。

◇お墓参りを六波羅蜜について考えるきっかけに
お墓参りでは、墓所を整えたり、花を供えたり、故人やご先祖を偲びながら静かに手を合わせたりします。
また、ご家族でお墓参りをする場合には、故人について語り合ったり、一緒に過ごした時間を振り返ったりすることもあるでしょう。
こうした一つひとつの行為を、「お墓を掃除することは精進」「花を供えることは布施」というように、六波羅蜜のそれぞれの教えに直接当てはめる必要はありません。
六波羅蜜は、本来、仏教において悟りの彼岸へ至るために説かれてきた6つの実践です。
だからこそ、お墓参りをした際には、ご先祖や故人を偲ぶだけでなく、静かに手を合わせる時間の中で、六波羅蜜の教えを思い返したり、自分自身の日頃の行いや周囲の人との関わり方を振り返ったりする機会として捉えることもできます。
普段の忙しい生活から少し離れ、故人やご先祖に向き合うお墓参りの時間を、仏教の教えについて改めて考えるきっかけにしてみるのもよいでしょう。
◇まとめ|六波羅蜜は暮らしの中でも意識できる6つの教え
六波羅蜜(ろくはらみつ)とは、仏教において悟りの彼岸へ至るために実践するとされる、6つの教えです。
- 布施(ふせ):見返りを求めず施す
- 持戒(じかい):戒めを守り、自らの行いを律する
- 忍辱(にんにく):困難に耐え、怒りにとらわれない
- 精進(しょうじん):善い行いに励み続ける
- 禅定(ぜんじょう):心を静め、安定させる
- 智慧(ちえ):物事の真理を見極める
六波羅蜜は本来、仏教において悟りの彼岸を目指すために説かれてきた教えです。
そのため、日常の行動をそのまま六波羅蜜に当てはめるものではありませんが、それぞれの意味を知ることで、自分の日頃の行動や人との関わり方を振り返るきっかけにもなります。
「相手に見返りを求めすぎていないか」「感情に流されていないか」「自分の考えだけにとらわれていないか」など、まずは普段の暮らしの中で自分自身を振り返るところから、六波羅蜜の教えについて考えてみてはいかがでしょうか。
また、お彼岸はご先祖や故人を供養するとともに、仏教の教えに触れる機会でもあります。
これから秋のお彼岸を迎える方は、日程やお墓参りの時期、持ち物、お供え物、服装・マナーなどについてもあわせてご確認ください。
2026年秋のお彼岸|日程・お墓参り・持ち物・マナーを詳しく見る
◇岩槻北陵霊園ではお墓や供養についてのご相談を承っています
岩槻北陵霊園では、お墓や供養についてのご相談を随時承っています。
「これからのお墓について家族で考えたい」「永代供養墓や樹木葬について詳しく知りたい」など、気になることがございましたらお気軽にご相談ください。
実際の霊園をご覧いただきながらご説明することもできますので、ご希望の方は見学予約をご利用ください。
監修者情報
渡辺裕
(わたなべゆたか)
1984年生まれ。千葉県松戸市育ち。実家が石材店のため、小さい頃からさまざまなご家族様の供養に触れて育つ。大学卒業後は法人向けソリューション営業に従事し、その後当石材店に勤務。多くのご家族様のお墓の建立に携わり、2017年に4代目店主として代表取締役に就任。終活に関する資格を多数所有し、幅広い知識と経験でお客様に寄り添ったサポートを心がけている。
有限会社 千代田家石材店/代表取締役
一般社団法人 日本石材協会/認定 お墓ディレクター 2級 認定番号 21-200080-00
一般社団法人 終活カウンセラー協会/終活カウンセラー 2級
一般社団法人 日本看取り士会/看取り士
一般社団法人 日本尊骨士協会/尊骨士
ーお墓に関するご相談ならぜひ千代田家石材店にー
当社は大正8年に八柱霊園の参道に創業してから100余年。
千代田家石材店は、お客様に寄り添ったご提案・ご法要・お墓参りのお手伝いをさせて頂いています。
埼玉県さいたま市の岩槻北陵霊園のほか、埼玉、茨城、千葉県内に多数お取り扱いの霊園がございます。
ご埋葬やお墓の購入、お墓のリフォームなど、お墓やご法要に関することでしたら、何でもご相談ください!
有限会社 千代田家石材店
住所:〒270-2253 千葉県松戸市7-450(八柱霊園 中参道)
営業時間:8:00〜19:00(土日祝日営業)
店舗定休日:火曜(祝日・お盆・お彼岸・年末年始を除く)
※各霊園のご案内は随時行っております。
TEL/FAX:047-387-2929/047-389-0088
HP:https://chiyodaya.co.jp/
ーその他の霊園ー
【2023年11月23日 新区画オープン】









