納骨の時期はいつ?必要な準備、その流れや費用について
納骨式は、大切な人への最後のお別れの瞬間であり、その準備や流れについて不安を抱くことは自然です。新しい章を迎えるために、私たち石材店はお手伝いをし、心配事を解消し、大切な人を心から送り出す手助けをします。
予期せぬ喪失や別れは、誰にとっても心の重荷です。しかし、納骨式を準備することは、故人への深い愛情や感謝の表れでもあります。このブログでは、納骨式の準備から当日の流れ、心の準備まで、皆さんに必要な情報を共有し、少しでも不安を和らげられるようお手伝いします。
一緒に、大切な人への最後のお別れを尊重し、心温まる納骨式を迎えましょう。
目次
〇納骨の時期はいつが良い?
納骨のタイミングは厳密に決まっているわけではありませんが、一般的な時期は以下の通りです。
四十九日法要
亡くなった方が49日目に浄土へ行くとされ、四十九日法要が行われることが多いです。親族が集まり、納骨が行われます。
百か日法要
四十九日までに納骨ができなかった場合、百か日法要が行われることがあります。悲しみに区切りをつけ、日常生活に戻るための節目です。
一周忌(1年目)
お墓がまだ用意されていない場合、一周忌の時期にお墓を建てて納骨することがあります。故人の最後の節目として選ばれることが多いですが、タイミングは個々の事情に合わせて決められます。
納骨の時期は、家族の都合や心の整理に合わせて選ぶことができます。大切なのは、故人への感謝と心のこもった納骨を行うことです。
〇準備すること
-霊園や石材店への連絡
【民間霊園の場合】
ご納骨をする日時を決め、霊園に連絡をします。お坊さんの手配や、お花の用意を依頼することができます。もし、霊園内の本堂を使用して法要を行う場合は、その時間や料金も確認しておきましょう。その後、石材店と連絡を取り、埋葬料の確認や、墓石への彫刻を行う場合は、その内容を打ち合わせます。
【公営霊園の場合】
霊園ではなく直接納骨を依頼する石材店へ連絡します。お坊さんやお花に関しても、石材店ですべて手配してもらえることが多いです。埋葬の前後に霊園の管理事務所に、霊園の使用許可証と埋火葬許可証を持っていき、納骨の手続きをおこないます。
もし、ご埋葬する方が墓所の名義人だった場合は、「名義変更」の手続きをする必要があります。事前に霊園の管理事務所に必要書類等を確認し、埋葬時にすべて揃えて手続きを行うと、霊園に足を運ぶ回数が少なくスムーズに済みます。
必要書類は、亡くなった方との関係性を証明する書類や、親族の同意書などが必要になる場合が多いです。承継の手続きの手数料がある場合は、忘れずに用意をしておきましょう。
-墓地の状況の確認
最後にお墓参りにきた時期から時間が空いている場合、墓所の様子を確認しておくといいかもしれません。
お墓がきれいな状態で納骨するのが良いかと思いますので、埋葬の前に一度墓所の様子の確認や、必要があれば雑草取りや植木の手入れをしておくのをおすすめします。もし、遠方で自事前に来るのが難しい場合は、石材店に墓所掃除を依頼することもできるので、ぜひその場合は頼ってみてください。
-参列者への連絡
納骨式の詳細が決まったら、遺族や関係者への連絡が大切です。参列者に式の日程や場所を通知しましょう。納骨式の場所を詳細に伝えます。場所の住所やアクセス方法を共有し、当日に迷ってしまったり遅れてしまうことを防ぎましょう。
また、納骨式後に会食を行う場合、お店の予約も忘れずに取っておきましょう。会食を行う場所は、予約が混み合うことがあるため、日程が決まり次第、早めに予約を取っておくといいですね。参列者との共同の時間を大切にし、故人への最後のお別れを心温まるものにしましょう。
-持ち物の準備
墓地の使用承認証・埋火葬許可証
納骨の際には、霊園の管理事務所でどなたがいつ埋葬されたかを記録する手続きが必要となります。その際に必要な書類が使用承認証と埋火葬許可証の二つとなります。
使用承認証は、霊園の契約を行った際に発行される書類です。墓所の名義人が所有し、納骨式の際に必要となります。埋火葬許可証は、非常に重要な書類であるため、多くの場合、葬儀会社や火葬場の担当者が、お骨の木箱の中に入れてくれていることが多いです。改葬(お骨のお引越し)でご遺骨を別の場所から持ってきた場合は、「埋火葬許可証」の代わりに「改葬許可証」を提出します。
お供えのお花・お線香・お供え物
当日のためにお花やお線香、お供物などを用意しましょう。霊園や石材店に依頼できることもあります。また、故人が好きだった食べ物や飲み物を持っていきお供えするといいでしょう。お供物については、納骨式後にカラスなどの動物に荒らされることを避けるため、持ち帰る決まりになっている霊園が多いです。
〇納骨にかかる費用
納骨式にはどの程度の金額がかかるのでしょうか?
納骨料は、作業を行う職人がお墓の石の蓋を開け、お骨を納めたあとに、目地止めというお墓を閉じる一連の作業にかかる金額です。こちらはお墓のつくりや大きさ等にもよりますが、3万円から5万円ほどが多いです。
また、お寺様を呼んだ場合は、お渡しするお布施やお車代も必要となります。お布施額は、供養する法要数によって前後しますが、3万~6万円程度、御車代として5千円~1万円程度が目安となることが多いです。金額が不安な場合は、事前に確認しておくといいかもしれません。
さらに、墓石への彫刻やお塔婆、会食を依頼する場合は、追加で数万円程度かかることもありますので、予算について確認しておくことが必要です。
〇墓石への彫刻について
ご納骨のタイミングに合わせて、墓所への彫刻を行うことが多いです。
彫刻内容としては、①お戒名(ある場合のみ) ②俗名 ③亡くなった年月日 ④年齢 の4項目あります。墓誌がある場合は墓誌に、墓誌が合い場合は石碑に彫刻を行います。
お参りに行った際に、故人に想いを馳せたり、どなたがご納骨されているかが分かるため、後の世代の方にも伝えていくことができます。
彫刻の作業は通常、2,3週間を要しますので、埋葬までに彫刻を完了させたい場合は、時間に余裕をもって早めに石材店に伝えるといいかもしれません。いなみに、埋葬が終わった後に彫刻をおこなっても、まったく問題はありません。
〇納骨式の流れ
納骨式の30分ほど前のお時間を目安に霊園事務所にお立ち寄り頂き、ご精算や納骨の手続きを行います。
時間になり、参列者の方がお揃いになったあとは墓所へと移動します。納骨を行う職人がお墓の蓋を開けた状態で準備していますので、まず初めにご遺骨をお墓へ納めます。きちんと収まっていることをご家族の皆さんに確認をしていただいた後に、蓋を閉じます。
その後、住職にお経をあげていただきます。宗旨・宗派によって内容がかわることがありますが、かかるお時間は30分程度となります。
-開眼(魂入れ)供養とは?
お墓を建ててから初めての納骨の場合、「開眼(かいげん)供養」という法要を一緒に行うことが多いです。開眼供養とは、墓石への魂入れの供養です。
墓石の開眼供養は仏教の儀式であり、仏教の信仰に基づいて行われます。しかし、宗教や宗派によって儀式の詳細が異なることがあります。例えば、浄土真宗はこの魂入れの供養を行いません。
開眼供養を行う場合は、儀式に必要となりますので、お酒、お塩、お米を用意していきましょう。
〇チェック項目
納骨式に関して、依頼しておく内容や持ち物についてまとめましたので、ぜひ確認に役立ててください。
依頼・連絡内容について
- 霊園への連絡
- お寺さんの依頼(希望する場合。宗旨・宗派やお布施額の確認も。)
- 石材店へ納骨の依頼・料金の確認
- 石材店へ墓石への彫刻の依頼(希望する場合)
- 霊園の名義人を変更する必要があればその手続き
- 参列者への連絡
- 会食を行う場合、会場の予約
持ち物について
- 霊園の使用許可証
- 埋火葬許可証(お骨の木箱の中に入っています。)または改葬許可証
- 埋葬料・彫刻料(彫刻を行う場合)
- ご遺骨
- お花・お線香
- 遺影
- お供え物
- 白木のお位牌・本位牌(お位牌の開眼供養を行う場合)
- お酒、塩、米(お墓の開眼供養を行う場合)
〇おわりに
納骨についてご説明しましたが、用意することや流れについて少しでもご理解いただけたでしょうか。納骨は大切な儀式ですので、予め準備を整えておくことが重要です。納骨の時期は特定の決まりはなく、ご家族の気持ちに合わせて選ぶことができます。早めの段階で準備を進め、石材店などの専門家と相談することで、スムーズな納骨を行うことができます。大切な思い出を共有し、心を込めたお別れをするために、納骨の準備を進めていきましょう。
何かご不明点や質問があれば、どうぞお気軽にお尋ねください。
監修者情報
渡辺裕
(わたなべゆたか)
1984年生まれ。千葉県松戸市育ち。実家が石材店のため、幼い頃からさまざまなご家族様の供養に触れて育つ。大学卒業後は法人向けソリューション営業に従事し、その後当石材店に勤務。多くのご家族様のお墓の建立に携わり、2017年に4代目店主として代表取締役に就任。終活に関する資格を多数所有し、幅広い知識と経験でお客様に寄り添ったサポートを心がけている。
有限会社 千代田家石材店/代表取締役
一般社団法人 日本石材協会/認定 お墓ディレクター 2級 認定番号 21-200080-00
一般社団法人 終活カウンセラー協会/終活カウンセラー 2級
一般社団法人 日本看取り士会/看取り士
一般社団法人 日本尊骨士協会/尊骨士
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当社は大正8年に八柱霊園の参道に創業してから100余年。
千代田家石材店は、お客様に寄り添ったご提案・ご法要・お墓参りのお手伝いをさせて頂いています。
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